体のこと、鍼やお灸に関すること
お気軽にご相談・ご質問下さい
皆さんは鍼灸と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。多くの方は肩凝り、腰痛を想像すると思います。しかしながら、鍼灸を含む東洋医学をそのような認識だけで過ごしてしまうのはとてももったいないことです。
東洋医学では、あらゆる体の不調に対して治療を行うことができます。歴史的にも、江戸時代に蘭学が伝来し、西洋医学が主流になるまでは東洋医学で病を治療にあたっていました。現在では、中国のみならず他の欧米諸国、また日本においても東洋医学を用いる病院が増えています。これはどちらが優れているということではなく、得手不得手があるからだと私は考えています。
最近になって、漢方薬が様々な状況で使われるようになりました。天然成分だから安全で安心だと謳っていますが、体に合わないものを使えば決して安全だとは言えません。その弊害として副作用が見受けられます。落語に「葛根湯医者」という演目があります。どんな状態に対しても葛根湯を処方し、終いには付き添いに来た人にまで葛根湯をあげるという話です。最近の漢方薬の使い方はこのような使い方をしている感が否めません。
本来の東洋医学の治療法は、体が自分自身で治そうとする力を活性化させることを目的としています。このことは、身体への負担が少ないといったメリットがあり、体調を崩しにくくするといった効果も期待できます。悪化をさせるようなを治療法を用いれば、当然のことながら悪化してしまいます。
もちろん鍼灸も害が全くないわけではありません。東洋医学では独自の診断法で体の状態を見つめ、オーダーメイド医療(Personalized medicine)で言われるような個々に合った治療法を、長くの経験によって確立してきました。そのため、それらに則り治療を行えば、とても安全で有効的な治療を行うことができます。
先人が永い年月をかけて創り上げた鍼灸や東洋医学を通して、皆さんの健康や症状の改善に寄与できるならば嬉しい限りです。体のこと、鍼やお灸に関すること、その他にも何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談・ご質問下さい。
山是堂 赤間 久彦